「プログラミングを学ぶならスクールに通ったほうが良い」と言われる一方で、「プログラミングスクールはやめとけ」という意見も耳にしたことがあるかもしれません。
この意見には一理あります。なぜなら、プログラミングスクールには高額な費用や期待外れのカリキュラムといった問題点が存在するからです。
この記事では、「プログラミングスクールはやめとけ」と言われる7つの理由を詳しく解説します。
また、スクールに通うメリットや、選ぶ際の注意点、独学との違いについても触れていきます。
これを読めば、あなたがスクールに通うべきかどうか、冷静に判断できるようになるはずです。
【参考記事】無料プログラミングスクールはやめとけと言われる5つの理由
1. 料金が高すぎる
プログラミングスクールの料金は、多くの場合、非常に高額です。たとえば、有名スクールの短期集中コースでは、3か月で50万円以上の費用がかかることも珍しくありません。分割払いにすると月々の負担額は軽くなりますが、最終的には高額な出費となります。
高額な料金が招くリスク
高い料金を支払っても、自分が期待していた成果が得られない場合、金銭的な負担だけでなく精神的なストレスも増します。以下のような状況がよく見られます:
- 受講中に挫折してしまい、途中退会する。
- 思ったよりスキルが身につかず、転職や案件獲得ができない。
これらのリスクを避けるためには、スクールの費用対効果を慎重に見極めることが重要です。特に、学びたい内容やゴールが明確でない場合は、独学や無料のリソースから始める方が安全です。
2. 短期間でスキルが身につくとは限らない
プログラミングスクールの多くは「3か月でプロになれる」といったキャッチコピーを掲げています。しかし、短期間で十分なスキルを身につけるには、かなりの努力と時間が必要です。特に未経験者の場合、基礎を理解するだけでも時間がかかります。
実際の学習プロセス
- 最初の1か月: 基礎文法の学習(HTML・CSS、JavaScriptなど)
- 2か月目: 簡単なアプリケーション開発(Todoリストや簡易計算機)
- 3か月目: チーム開発やポートフォリオ作成
上記のようなプランで進むスクールが多いですが、個人差が大きく、すべてを完璧に理解するのは難しいです。特に仕事や学校と並行して受講する場合、学習時間が足りず、スキルが身につかないことがあります。
3. カリキュラムが画一的で柔軟性に欠ける
スクールのカリキュラムは、多くの場合、初心者向けに設計されています。そのため、全受講生が同じ内容を学ぶことになります。しかし、受講生一人ひとりの目標や学びたいスキルは異なるため、画一的なカリキュラムでは満足できないケースがあります。
具体例
- Webデザインに興味があるのに、バックエンドの内容が多い。
- 実務で必要なスキル(GitやAPIの利用)が含まれていない。
スクールに通う前に、提供されるカリキュラムが自分の目標と合っているかどうかを確認することが重要です。
4. 現場で通用するスキルが学べない場合がある
プログラミングスクールでは、基礎スキルや簡単なプロジェクトの作成に重点を置いていますが、実務で求められるスキルが不足していることがよくあります。
現場で求められるスキル
- チームでの開発スキル(コードレビュー、Gitの使用など)
- 業務効率化のスキル(効率的なデバッグやショートカットの活用)
- 業界特有の知識(例えば、金融業界で使われるセキュリティ対策)
これらのスキルは、スクールのカリキュラムには含まれていない場合が多く、実務経験を積まないと身につけることができません。
5. サポート体制に不満があるケースも
プログラミングスクールの売りの一つに「充実したサポート体制」があります。しかし、実際には以下のような問題が報告されています:
- 質問の対応が遅い。
- オンラインの場合、メンターとのコミュニケーションが一方通行になる。
- サポート時間が限られており、時間外の質問ができない。
スクール選びの際には、サポート体制がどの程度充実しているかを事前に確認し、自分の学習スタイルに合ったスクールを選ぶことが大切です。
6. 転職保証が実現しない場合がある
「転職保証」を謳うスクールも増えていますが、この保証には条件がある場合が多いです。例えば、以下のような条件が付いていることがあります:
- 指定された地域や業界に限定される。
- 年齢制限や受講生のスキルレベルが条件となる。
- 全てのカリキュラムを完了した場合に限る。
このような条件を満たさない場合、転職保証は適用されず、受講料の返金もされないことがあります。転職保証に期待する前に、具体的な条件をしっかり確認することが重要です。
7. 独学でも十分学べる
最近では、独学でプログラミングを学ぶための無料または低価格のリソースが充実しています。例えば:
- Progateやドットインストールで基礎を学ぶ。
- GitHubで公開されているプロジェクトを解析する。
- YouTubeやUdemyの講座で実践的なスキルを身につける。
これらを活用すれば、スクールに通わなくてもスキルを習得できます。独学では費用がほとんどかからないため、まずは独学から始めることを検討するのも良いでしょう。
プログラミングスクールを選ぶ際の注意点
もしスクールに通うことを決めた場合、以下の点に注意してください:
- 料金とカリキュラムの内容を比較する。
- 無料体験や口コミを活用して雰囲気を確認する。
- サポート体制や転職保証の条件をしっかり確認する。
まとめ
プログラミングスクールにはメリットもありますが、すべての人にとって最適な選択肢ではありません。
「やめとけ」と言われる理由を理解し、自分の目標や学習スタイルに合った方法を選ぶことが成功の鍵です。
独学でも十分学べる環境が整っているので、まずは無料の教材やリソースから試してみることをおすすめします。